2013年9月28日土曜日

診療所がオープンしました

9月2日、診療所がオープンしました。

名前は かまくらファミリークリニック です。

http://kamafami.com/

場所は由比ヶ浜の六地蔵交差点から下馬に向かうバス通り沿いです。

標榜として 内科 小児科 としてありますが、

鎌倉の家庭医として、

病気の領域にかかわらず、

赤ちゃんからご高齢のかたまで、

外来やお家への訪問診療などその人の状態に応じて対応し、

そして禁煙外来や予防接種など個人の健康増進から、

サークルや学校など地域の皆さんへの健康教室を行わせていただき、

また私自身も地域の一員として、地域の活動にも積極的に参加しながら、

頑張っていきます。

出会う皆さんから、勉強させていただくことが多いと感じています。

どうか、よろしくお願いいたします。



2013年8月12日月曜日

1歳6ヶ月児 健診

先日、1歳6ヶ月児の健診を保健福祉センターで行って来ました。

色々なことをわかりはじめるのがこの頃で、言語、社会性、運動などの発達を評価するうえでの大事な時期なのです。

ここで見逃してしまうと、次回の集団検診は3歳になってしまいます。少し気になる場合は時間をかけて診ていくことが大事なので、3ヶ月後に診療所に来ていただくことをおすすめしています。

またトイレトレーニングなど、大きな意味での社会との接点を作りはじめていく時期ですが、
個人差が多いこともよくあるので、まずは焦らずに少しずつ見ていくことが大事ですとお伝えしています。

「こんにちは」と言うと、笑いながら「はい」と答えてくれる子もいますし、おかあさんにギュッとしがみつく子もいます。そのような姿やコミュニケーションをみて、その子その子の成長を嬉しく感じます。

















2013年8月10日土曜日

NPO法人「遊っ子楽っ子」の講演会 

8月9日、生涯学習センターにて講演会を行わせていただきました。

鎌倉の子育て支援NPO「遊っ子楽っ子」様が企画していただき、
「おかあさんができること~よくある子供の病気と事故について~」
というタイトルでお話をさせていただきました。

インフルエンザ、熱中症、虫さされ、頭を打った時・・・、まだ小さいお子さんをお持ちのおかあさんが、よく出会ったり疑問に思ったりする病気や事故のことについて、どんな時に病院に行ったら良いのか、家で様子をみる時に気をつけることなどについてお伝えしました。

鎌倉地域にお住まいのおかあさんたちに加えて、保健福祉センターの職員の方々も参加され、大変熱心に聞いていただきました。

途中で、消防署にお借りした人形を使い「窒息」の対応と「心肺蘇生」について実習を行いました。
「結構たいへん」という言葉も聞かれましたが、それだけ皆さんが本気でやられていたということですね。私としてはその感覚を覚えていただき、とにかく完璧で無くても良いから直ぐに心臓を押してもらうことの重要性を強調しました。

そして、最後に「おかあさんとおとうさんが 本当のこどものかかりつけ医であり、皆さんの感覚は正しいことが多く、自信を持って育児を楽しんでいって欲しいです」ということをお伝えして終わりにしました。

1時間30分の講演で、会場も熱気にあふれたなかで、みなさんが最期まで参加していただき、そればかりか、講演後にも質問をいくつかいただきました。本当に有難うございました。

また、講演の間、お子さんをお預かりしていただき、おかあさん達が集中できるような環境をつくっていただいた「遊っ子楽っ子」の皆さんに、本当に感謝します。
こうやって、こどもが健全に育つ環境を、世代を超えて作り繋いでいくのですね。本当に素晴らしいです。私もそれに参加する貴重な機会をいただけたこと、本当に感謝します。

これから地域で医療を提供していくにあたり、同じく地域でサポーターがいることに安心し、また私自身ももっと頑張らなければと良い刺激をいただきました。

2013年5月27日月曜日

認知症のワールドカフェ

昨日、私が理事をしている かまくら認知症ネットワークの総会がありました。
そのなかで、グループセッションをしたのですが、認知症をテーマにしたワールドカフェを行いました。
ワールドカフェは  対話が中心の ワークショップです。
誰かから一方向性に話題や内容を与えられるのではなく、お互いが意見・アイディアを教えあう双方向性のものです。エチケットは多少あるものの基本、自由に、リラックスして対話を進めます。

今回は「認知症になることを語ろう」というテーマで行いました。

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 もし、自分が認知症になった場合

  「自分が安心するとは、どういう感じでしょうか」
  「まわりが安心するとは、どういう感じでしょうか」
  「安心するために、今からなにをすればよいでしょうか」

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難しいテーマであったと思いますが、コーヒーやお茶をのみながらリラックスしていただき、
皆さんとても、熱心に参加され、大変盛り上がって会が進みました。

ワールドカフェは答えや方向性が決まっていないものを話し合うのに適している方法で、今回のテーマにとても合っていたと感じました。

最終的に答えはひとつではありませんし、ひょっとしたら答えはでないものかもしれません。
でも、私はこのようなことを考えるプロセス自体が、そして、それをひとりではなく、みんなで考えることが大切ではないかと実感しました。

私は進行役だったのですが、そのことをはじめとし、得られたものがたくさんありました。










2013年4月26日金曜日

日本で必要とされているジェネラリスト(家庭医・総合医)とは? 

ある雑誌に、私の尊敬する医師の1人である、三重大学家庭医療学・総合診療科教授の竹村洋典先生の寄稿が乗っていました。
このタイトルの通りの題名で寄稿されていたもので、日本でのデータを調査した結果としてのコメントを寄せられていました。その中の一節がとても重要と思ったので、今回記録することにしました。

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・・・ところで、最近、「総合診療科」の文字が紙面をにぎわすようになってきた。海外ではその存在も珍しくないから、それも参考に、色々な議論がされているようである。でも、日本では、そのようなジェネラリストはどんな医師であると、日本の住民にとってよいのだろう。西洋人の言っていることだけでは心配になる私は、いろいろと調査してみた、ここ日本で。

  ~中略~

・・・最期に医療の患者中心性。まず重要なこと。
そもそも、患者は病気だから医師を訪れるのではない。患者は病気だと思い、医療機関にかかるほどの状態だと思ったから来院する。
例えば町の診療所や病院、および大学病院で風邪患者について調べてみた。そしたら、診療所・病院では、患者の9割以上は薬をほしくて来院していた。一方、風邪で大学病院を来院する患者(このような患者もいる!)は、6割以上が検査を目的としていた。そう、大学病院に来る風邪患者は、自分が風邪だなんて思っていない。
だからジェネラリストは、患者の病気の診断や治療のみならず、患者が何を考えて医師のもとに来たのか、思いをはせる必要もある。さらには、患者の思いもよらない世帯の同居家族の人数、世帯の自動車の所有、仕事の有無、年収、学歴、飲酒状況等の社会的な状況や、不安になりやすさなど心理的な状況も受療行動に優位に影響していることが、我々の調査で分かった。
そう、患者背景を考慮したケアも、ジェネラリストには重要である。
でも本当にこのような患者中心性が、患者を健康にしているのか?心配症の私は、3096人を対象に調べてみた。患者中心の医療を行うような医師からケアを受けていると、脂質代謝異常症や不眠症などの患者は、確かに有意に病気が良くなるようである。一方、高尿酸血症の患者はこのような医師にケアされると、病気が悪化するようである。ただし、それでもその患者らはその医師に満足していることもわかり、日本の患者が医療に何を求めているか、まず患者に接するジェネラリストはよくよく考える必要がある。

ああ、やっぱり調べておいてよかった。日本には、日本の地域住民に適したジェネラリストが、今後どんどん育ってほしい。

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家庭医が普段何を重要視して診療を行なっているのか。それは他の専門科の医師とどう違うのか。
家庭医療とは、「患者中心の医療」、「家族志向のケア」、「統合的なケア」、「行動変容」、「地域包括ケア」を行い、そしてACCCC(Accessibility:近接性、Continuity:継続性、Comprehensiveness:包括性、Coodination:協調性、Context:文脈性)を専門とします(各単語の意味は、後々ブログで説明していきたいと思います)。

ただ、これらを実際に分かりやすい言葉にしても、なかなか伝わりにくいことがあります。

その一つには、おそらく、自分で言いながらも、実際にそれが目の前にいる人々の利益につながっているのか、ひょっとしたら、自己満足になっているだけではないか、自分は勘違いしているのでは、と思うことがあったからです。
でも、今回の竹村先生の寄稿では、ちゃんと調査に基づいてそれを説明してくれていました。
家庭医療を実践している自分自身があらためて納得、そして安心できました。

もっと頑張ってやろう、と背中を押された気持ちになりました。明日からさらに頑張ります。

2013年4月25日木曜日

成人の 麻しん 風しん の予防接種について

とっても久しぶりの更新。

これからこまめに、追記します。


風疹の予防接種を受けに、外来へ来られる成人の方が多くなってきています。

予防接種を2回していない場合、成人になるにつれ風疹の抗体が低くなり、

自分のみならず、パートナーに感染させてしまう場合があるという情報が

一般によく知られるようになってきたのでしょう。



鎌倉市でも、予防接種を受けるにあたり、費用の助成が付く予定です。

このことは、大変素晴らしいことだと思います。


でも、まだまだ全員に届くまでは情報提供ができていないと感じています。

特に多忙な方ほどそうではないかと。

そう考えている時に、同じく家庭医をされている先生から紹介された記事を思い出したので紹介します。


http://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/400/149856.html


2013年03月22日 (金)婚姻届出した人に風疹予防接種を


妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹が、首都圏を中心に流行するなか、東京・中野区は、婚姻届を出した人たちに予防接種を受けるよう呼びかけるチラシを配る取り組みを始めました。
どんな良い情報でも、本当に必要な人に届かなければ、意味をなしません。

これは本当に良い発想だと感心しました。これなら、すぐにでも取り組めます。

何にでも、イノベーションが大事なのだと実感しました。

私も、外来に風邪で来られた方にも、少しだけお話させてもらおうと思います。


ちなみに、風疹単独の予防接種ではなく、

麻疹と風疹の混合の予防接種でも、特に問題ありません。

むしろ麻疹への抗体も強化されるので、より良いと思います。

現在、風疹単独の予防接種は数が少ないため、

受けられないと思ってしまう方もいるかもしれません。

せっかくのチャンスなので、是非とも予防接種を受けて下さい。







2012年2月26日日曜日

大船GIM

医師会の先生に教えて頂き、今回はじめて大船GIMに参加してきました。
今回で16回目となるこの会は、
大船中央病院副院長の須藤先生が企画されてはじまった、総合診療科の医師の勉強会です。
開業医の先生や総合病院の先生、また、医師だけでなく医学生も参加しています。

NEJMのCase Record of the Massachusetts General Hospitalと同様の形式ですすむCPCが主体で
、途中で須藤先生から総合診療のTipsのコーナーもあります。


なんといっても素晴らしいのはこの雰囲気でしょう。誰かが意見を述べ、さらに誰かがそれに知識や意見を加える。そのなかで、ちょっとした笑いや感心がおこる。


このように、集まっている医師達のの臨床と勉強への意欲を感じられるなかで進むカンファレンスほど刺激的なものはありません。参加者は神奈川だけでなく東北/東海地域からも多く参加しています。なんと、今回ははるか遠方の鹿児島から参加された医学生もいました。

終わった後は、みんなで食事会です。そこで、新たな繋がりが出来ます。それも大変楽しいものでした。

大船GIMは年4回あり次回は5月か6月になります。本当に楽しみです。